徳島県神山町 昭和52年の「やまに」 その2

田舎に残る「やまに」の思い出。
少し間が空きましたが、お風呂の話です。

今の母屋で炊事洗濯は可能ですが、お風呂がありません。
近くの「神山温泉」を利用してもらうシステムのようです。

子供の頃は、五右衛門風呂がありました。
入った経験のある人は知っているでしょうが、
大きな鉄釜(浴槽)の底を直火により、お湯を沸かします。
どんどん薪をくべると当然、沸騰しますので適当なところで
湯加減を見極め、熱けりゃ水を足し、ぬるけりゃ薪を足して温度調整をします。
そんな構造の風呂ですので、直火の釜の底は熱く素足で触れると火傷を負います。
そこで、木製のスノコ板が湯船に浮いており上手に底に沈め,スノコに乗っかる事で
火傷を回避できるようになっていました。
 
しかし、この作業、子供にとっては容易ではありませんでした。
まずは、スノコに乗っかても体重が無いと浮力により静止できませんし、
なれないと、底に沈める前にスノコが浮き上がってきます。
自分で制御できるまでは、大人か従兄に一緒に入ってもらい浸かっていました。
暖かい季節は、種火を消して底が湯船の湯と同じ温度になってからスノコ無しで
入っていたのも記憶しています。

火災の危険性もあったのでしょうか、別棟で母屋から少し離れた所に建っていました。
男も女も母屋で服を脱ぎ、タオル片手に風呂に向かいます。
法事などで、沢山の人が集まる時は、屋外に特設の脱衣所と目隠しの通路を横断幕で作っていました。
雨降りはそのままで、土砂降りの日は傘を差した記憶があります。
冬場は、強烈に寒むかったので、あまり風呂に入らなかったように記憶してます。

窯焚きも経験しました。
さすがに、火打石を使っての着火ではありませんが、
マッチが大切な時代、炊事場の「おくどさん」に残る種火を
利用して窯を焚きます。
着火時に使うのは杉の葉っぱが付いた枝を短く切って使います。
乾燥していれば、怖ろしいほどよく火が付きました。
たきぎ拾いといって、それら枝打ちされた物を
拾い集めるのは、主に子供たちがやっていたように思います。
CA3F0065_20121027224715.jpg

その当時の事ですから、お風呂には電灯はございません。
真っ暗なんですが、小さな窓からこぼれる月明かりや星明かりで
不自由は感じませんでした。
子供心に、ドキドキ・ワクワクと言った、ちょっとした
不思議の世界に飛び込んだ感覚がとても、楽しかったように記憶しています。

最近そんな感覚に触れる事が無いですね!
忘れかけていた事が、次々と思い出されちょっぴり郷愁に浸る事が出来ました。

拙文、お付き合い、ありがとうございました。

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タグ : 五右衛門風呂 やまに

2012/11/15 22:26 |雑記帳COMMENT(4)TRACKBACK(1)  

コメント

五感

小野浜日記さん   こんにちは。
稚拙ブログにおこしいただきありがとうございました。
ところで
自然や四季。。。水の音・光や影。。。五感に楽しむ。。。などなど
コラムでお書きの「風情」に気づき、それを楽しむ事柄は精神的、肉体的にも良い事と。。。チャンとしたTV番組で放映されていました。

小生も感じよう!と思いました。

No:507 2012/11/16 17:49 | 工作隊員 #8iCOsRG2 URL編集 ]

工作隊員さん、こんばんは。

何時もコメントありがとうございます。

>五感を楽しむ・・・
毎日の忙しさになれ、徐々に忘れていく大切な物がチョット蘇ったような・・・。

でも、きっと何時も、何かを感じているんでしょうね!
シッカリ生きていますもんね!

支離滅裂ですが、ありがとうございました。

No:508 2012/11/16 23:20 | 小野浜日記 #- URL [ 編集 ]

五右衛門風呂

こんばんは。
素晴らしい絵ですね!
やはり・・・三つ子の魂百までもなんでしょうかね!

五右衛門風呂
かつて・・・こんな事もやってました。
http://www6.plala.or.jp/gunwales/OtiangoemonPJ2.html

No:509 2012/11/18 22:16 | kudopapa@副長 #dDm6s.8Q URL [ 編集 ]

おはようございます。

kudopapa@副長さん、おはようございます。

11月も半ば、我が地方でも、冬の到来を感じる日々を
相も変わらずバタバタと過ごしております。
後チョットで正月ですよね~ェ!

>素晴らしい絵ですね・・・
お褒めの言葉、ありがとうございます。
子供の頃から、図画工作しか得意な物が無く、
唯一、自分を表現できる分野でした。

>かつて・・・
冬場の事を考えると、風呂場も焚き口も屋内だったんでしょうね。
屋外だと、遭難しますよね!

どうも、お立ち寄り、ありがとうございました。

No:510 2012/11/19 09:26 | 小野浜日記 #- URL編集 ]

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2012/11/24 | まっとめBLOG速報 |

まとめ【徳島県神山町 昭和52】

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