艦船モデルの「デモドリアン」(ある有名モデラ-の集うホ-ムペ-ジにて、
おっさんになってプラモ製作を再開した者をこう表現しておりました。つかわさせて頂きます。)
が最初に作った艦艇を紹介いたします。
キットはウォ-ターラインシリ-ズの田宮製「日本海軍小艦艇セット」
の駆潜艇です。
当時、駆潜艇のキットにはモ-ルド重視のピットロ-ド製と田宮製がありました。
その甲板モ-ルドの素晴らしさに、ピットロ-ド社製を使おうと決めておりましたが、
愛読書である「世界の艦船」に、(甲板も必要個所にリノリウムが張られ、・・・)と書いある。
すぐさま手持ちの写真集などでその存在を調べてみるが、第43号艇の艦橋後方から前部上甲板
の一部が写る写真にリノリウム押さえらしき物が・・・???。不確実・・・わからん!
それが確実な物と認識できたのは、学研の歴史群像シリ-ズ「真実の艦艇史」。
空襲下の第33号艇や終戦時、横須賀で撮影された艇の甲板にリノリウム押さえが写っているではありませんか。
その事実が分かってしまうと、甲板全面に鉄鋼板スリップモ-ルドが表現されたピットロ-ド社製ではなく。
甲板上にモ-ルドが無く追加工作に便利な田宮社製を選んだと言う経緯がありました。

まずは、甲板上のモ-ルドの削除と部品接着用の穴埋めを行います。
後部甲板付近はスリップモ-ルド付きの鉄鋼板ですので、
ファインモ-ルド社のエッチンを切り出しました。
そして、リノリウム押さえは、0.1ミリの真鍮線(廃盤)にて表現。

作っているうちに、各方面で活躍したバリエ-ションの違った船の存在に気がつくと。
欲が出てくるんですねェ~。(言いようでは、「ドつぼに はまってしまう」とも言う!)
13号と21号のつもりが、23号・33号・41号・推定51号と気が付いたら6隻も・・・。
作業工程の増加・・・完成するか?
6セット購入で残った掃海艇・敷設艇の計12隻のキットはどうすんねや!
などと、少しはやまった感じで後悔をする羽目に陥ってしまいました。

偽装工事では、キットの部品で使用できたのは艦橋・探照灯台・煙突のみです。
マスト・烹炊室・機銃台・吸気口は自作、ダビット・投射機・機銃・手摺・舷外電路等は
今はやりのエッチングパ-ツを使用しました。


できるだけ工数を減らすと言っても、それが出来るのは塗装ぐらいですか。

テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル : 趣味・実用
タグ : 駆潜艇 世界の艦船